顧問:田中実先生からのメッセージ
私は、京都市中京区の六角田中医院で円通毉療(えんつういりょう)を実践しております。毉は医の古字で巫が土台になっていますが、巫とは天と地(工)そして自我と真我(巫の中の左右の人)を一つにすることです。よく似た字に坐禪があります。坐禪とは、土の上で自我と真我が向き合い(坐)、それが單(ひとえ)であることを示すことです。つまり、円通毉療は禪に通じるのです。円通は曹洞宗の道元禪師が道本円通ということばを使われ、自我と真我の一体化は臨済宗の白隠禪師が「衆生(自我)本来仏(真我)なり」と説かれてるからです。
これを頭での理解ではなく、言霊・音霊・形霊等を使って実際に日常臨床で体感していただいています。そのなかで、なぜ今この病に至ったのか、どうすれば健康になれるのかがご本人にも見えてくるのです。
さて、そのような円通毉療に通じるものを坂下代表の活動のなかでも見つけました。家内が坂下代表の歌謡サークルに参加した時、ご高齢の方々がお元氣で明るいことに驚いたそうです。参加するうちに元々元氣な家内が周囲の方に刺激されてさらに元氣になりました。それで私も参加したのですが、そのうちに坂下式の歌謡サークルは真我を呼び覚ます効果があることに氣づきました。
心の琴線に触れる懐かしい歌や楽しい歌をみんなで歌うことは、真我を喚起する効果があるのです。そして、手足を使ってリズムに合わせてみんなで行う運動は脳の活性化につながります。坂下代表の歌謡サークルの活動は当院の円通毉療の範疇に入るということで、当院の円通塾でも開催していただくようになりました(今はコロナの影響で開催できませんが)。 ポストコロナ時代は、現在の物質中心・科学偏重であるが故の医療費過剰(年間40兆円)の医療から、精神さらに霊性(真我)を喚起するお金のかからない毉療にならざるを得ないと考えています。
円通毉療の一環として、歌謡サークル「幸」の活動はとても有意義であると思います。今後の活動の広まりを祈念いたしますと共に、当院もできる限りの応援をさせていただきたいと思います。
六角田中医院 院長 田中 実